あごにきびの原因

皮脂汚れや代謝による老廃物が毛穴につまることが、吹き出物(舫瘡・ざそう)が出来る理由として挙げられ、その詰まりが徐々に大きくなっていき、そこから炎症になったりとトラブルを起こすようになります。
特に、皮脂の分泌量が多い頬やあごにできやすい傾向にあり、汗や皮脂によって汚れがたまりやすくアクネ菌が繁殖して吹き出物へと繋がりやすいので注意が必要です。

夏などの気温が高くなる時期や、蒸れやすい衣服の着用など、汗をかきやすい環境の中でせなかに汗をかいたままの状態にしておくと、あご にきびができやすいといえるでしょう。学校での授業やスポーツ等の部活動、上着の着用が義務付けられている仕事などをされている方は、特に気をつけなければなりません。

原因その1〜シャンプーやトリートメントがあご にきびの元になる

シャンプーやトリートメントに配合されているポリマー成分が、皮膚表面に残り、そこからあご にきびの原因となるケースがあるのをご存知ですか?体を洗ってから洗髪を行うと、シャンプー等の成分があごに残ってしまいがちに。
ポリマーは髪にツヤや潤いを与えてさらさらとした手触りにする効果がありますが、皮膚に付着したままだと毛穴を塞ぐことに。 洗髪を先に行ってから体を洗うようにすることで、あご にきびとなる原因と取り除く事ができます。

原因その2〜石鹸のすすぎ残しに注意

石けん・ボディソープなどの泡のすすぎ残しには、十分注意しましょう。
石鹸成分が体に残ったままの状態があご にきびの元となって、プツリ!と発生する場合があることにも気をつけなければなりません。しっかりと泡立てず、また良くすすぎを行わない為に出来るものです。
石鹸を良く泡立ててから、タオルやボディブラシであごを丁寧に優しく洗い、その後ぬるま湯を使って泡を十分に流しましょう。
その際、石鹸のついていないタオル等を使って優しく撫でるように軽くこすりながら洗い流すと、より効果的です。
また、体を洗うために使う石鹸やボディーソープはピーリング成分が配合されたものを選んでみましょう。
肌が弱い方は、低刺激性の無添加石鹸を使うことをおすすめします。

原因その3〜ホルモンの影響

ホルモンバランスによって、皮脂の分泌量が大きく変わります。 特に思春期のころや妊娠期間など、皮脂量が増える傾向にあり、毛穴が詰まってにきびができやすいです。
時期が過ぎれば皮脂の量が落ち着き、自然と吹き出物が解消される場合が多いので、規則正しい生活リズム、睡眠時間、正しい食事・栄養を摂る、常に清潔を心がけるようにして乗り切りましょう。

頬にきびとの違い

あごニキビと頬ニキビは、同じニキビでも少々事情が異なります。

1)皮膚の違い

触ってみるとわかると思いますが、頬の皮膚は薄くてデリケートです。
しかし、あごの皮膚は頬に比べ、角質層がしっかりしています。
だからニキビ自体もなんとなくゴツい感じがするはずです。

2)環境の違い

頬は一日中表にでていますが、あごは一日中衣服に覆われています。
体から分泌された皮脂は衣服に付着しますが、あごニキビは一日中その下に隠れて いるのです。
ちなみに、あごは非常に皮脂腺の多い部分ですから、ニキビの原因である「皮脂の 詰まり」が起こりやすい部分だということを覚えておきましょう。

3)ケアの違い

頬はいつでも好きなときに洗う事ができますが、あごはお風呂に入ったときにしっ かり洗い流さなければいけません。
環境の違いをみてわかるように、あごニキビは一日中皮脂にまみれている状態です から、とくに念入りに洗う必要があるでしょう。

4)原因の違い

あごニキビと頬ニキビが一番違う部分、それは原因そのものです。
実は、あごニキビの原因の多くを占めるのは「シャンプーやボディソープのすすぎ 残し」です。
ニキビというと皮脂が原因だと思いがちですが、すすぎ残しが原因でニキビになる 事があるのです。
逆に、ナイロンタワシなどでゴシゴシこすり過ぎて、自然の皮脂バリアを猫根こそ ぎ洗い落としてしまうと、皮膚が乾燥し、角質が乱れてあごニキビになることもあります。
しっかりと泡立て、柔らかいスポンジや素手で洗い、よく洗い流す事を心がけま しょう。
ちなみに、思春期の頬ニキビは皮脂の過剰分泌が原因なので、ニキビ部分を乾燥さ せる治療が有効ですが、上記でみてわかるようにあごニキビの場合乾燥は禁物で す。

あごにきびを治すのに役立つアイテム

ボディブラシ

厄介なあご にきびを治す・又は防ぐポイントとしては、いつも清潔な状態を保つことです。
そのため、入浴の際にきちんとあごの隅々まで洗えるようにしたいものです。
そこでオススメなのが、ボディブラシの活用です。
手の届かない箇所までしっかりと洗えます。

保湿ローション

保湿効果のあるローションなどを使用することで、皮膚を乾燥から防ぎ、にきびとなる毛穴のつまりの原因=皮脂の量を抑える効果が期待できるでしょう。
ただ、あごは手だけで塗るのは難しい部分であるため、家族の方に頼んで塗ってもらうか、スプレータイプのものを選んでみましょう。

また、保湿成分が入った入浴剤を使った湯船につかるのも有効です。
お風呂上りの乾燥から肌を守ってくれます。